特許発明の貢献の程度:均等論の第1要件(論文掲載・判例研究会)

拙稿「特許発明の貢献の程度とは何か:均等論の第1 要件について」の論文掲載と、日本知財学会の判例研究会で使用した発表資料を、このページに記録として公表しておきます。 公開資料が何かのご参考になれば幸いです。

論文および判例研究会で対象とした当該判決は、均等論の大合議判決から、約3か月後の判決であり、しかも、第1要件の判断の論理構成まで、忠実に踏襲しています。一方で、大合議判決は、第1要件を肯定した事件であり、本件判決は、第1要件を否定した事件です。 論文および判例研究会では、両判決を並べて検討することによって見えてくる問題点について議論しました。

また、均等論の第1要件の理論的問題点についても検討いたしました。 この問題点は最高裁判決当時から指摘されていたものの、未だに未解決のものです。

発表資料

第35回知財学会判例研究会の発表資料を公開します。

【日時】 平成29年(2017年)11月18日(土)19:30~20:30
【場所】 東京理科大学 理窓会会議室 「PORTA神楽坂」7階第2会議室

・知財高判平成28年6月29日、平成28年(ネ)第10007号
「振動機能付き椅子」事件
掲載文献:知財高裁判例集、判タ1438号102頁
http://www.ip.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail?id=4375

(発表資料のPDF版)

スライド
配布資料

論文掲載

2017年9月号のパテント誌に拙稿「特許発明の貢献の程度とは何か:均等論の第1要件について」が掲載されました。 この論考の題材となった事件判決に関しては、知財学会の第35回判例研究会でも発表させていただきました。

特許発明の貢献の程度とは何か:均等論の第1 要件について, パテント 70(9), 55-66, 2017-09.